今回のコースを振り返って(レビュー・総括)

2020年度の始めには全国で新型コロナウィルスの感染が広がり、様々に大変予測が難しい状況でした。今回のコースはその様な中での急遽の取組みでしたが、関係者の皆様のご協力で実りある講習会が実施できたと手応えを感じています。特に倉敷翠松高等学校・常國先生にはリモートでの難しさの中、講師と生徒のコミュニケーションをとって頂き、コースの実施に至りました。深く感謝申し上げます。

倉敷翠松高等学校の生徒の皆様は自宅からの参加という事で、当日を迎えるまでの準備として、プラバシー保護に関して学校、家庭の許諾を得ての参加に対して改めて敬意を表するところです。

リモートレッスンはパソコン、スマートフォンを通してのやり取りで、最初は少しぎこちなさがありましたが、慣れと共にリモートならではのコミュニケーションが実現した様に思います。

運営面では通常講習会とは異なり、wifi環境の準備、当日の入室管理等の作業が必要となりました。参加者の皆さまにはアプリケーション(Zoom)の使用で様々に準備をしていただくこととなりましたが、移動時間なく自宅から参加いただけることから、例年以上に多くの指導者の方々に参加いただくことができました。

インターネット経由でのやりとりでは、時差があったり時折不安定になることもあり、特に音楽面でのやりとりやレッスンにはまだまだハードルがあります。そんな中でも皆様のご協力で様々な工夫が生まれ、ご意見をいただき今後にも活かせることやヒントを多く得ることとなりました。

私たちが経験したことのない新型コロナウイルス感染拡大と向き合う現実の中で、吹奏楽・マーチングバンドの活動が今までと全く同じ形に戻る事は難しいと言われています。新しい生活様式の中で、今回のリモートレッスンが新しい練習スタイルの一助になれば幸いです。

中国支部 副理事長(事務局長) 井上孝之